16.甘草湯・桔梗湯

甘草湯:甘草【甘平】5

「少陰病になって2〜3日、咽喉の痛む者は甘草湯を与えるとよい。それで治らない者は桔梗湯をあたえよ」『傷寒論・少陰病篇』

甘草の薬能 「急迫を治す」急激におこる筋肉組織の痙攣や痛み(腹痛、胃痛、こむらがえり、喘息発作、てんかんなど)に用います。現在解明されている甘草の臨床効果には@坑潰瘍作用、A坑炎症作用、B鎮痙作用、C鎮咳作用、Dホルモン様作用、E免疫抑制作用、F坑アレルギー作用などがあるとされています。

桔梗湯:桔梗【辛温】2、甘草【甘平】3

甘草の急迫症状を治す作用と、桔梗の坑炎症作用を組み合わせています。また桔梗はサポニンを含んでいて鎮咳去痰の作用があります。咽頭炎、喉頭炎、扁桃炎で咽痛、嚥下痛があり発熱して他の表証のないものに用いられます。

駆風解毒湯:防風【甘温】3、牛蒡子【苦微寒】3、連翹【苦平】5、荊芥【辛温】1.5、キョウ活【辛温】1.5、甘草【甘平】1.5、桔梗【辛温】3、石膏【辛寒】5

万病回春の駆風解毒散に桔梗・石膏を加えた処方です。痄腮(耳下腺炎、アンギナ)などの表証の風熱邪を取り除く辛涼解表剤・清熱解毒剤です。急性熱性疾患のうち悪寒がなく発熱・熱感のみで口渇・咽痛を伴う温病に用いられます。温病の時は咽喉部および口中の津液が不足した状態になっているため、強い発汗剤は使えません。防風、荊芥、羗活などで軽く発汗させながら邪を取り除きます。牛蒡子、連翹、桔梗、は口舌に生じる腫物、潰瘍、咽喉の腫痛を治し、石膏は余分な熱を去り、口渇を鎮めます。



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